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【海外育ちの日本人に聞いてみた!】他国と日本での違いと日本での馴染み方!

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私も13年程、海外で生活していますが、やはり長期海外滞在していると、自己表現の仕方や相手との話し方などが日本育ちの日本人とは少し変わっているところがあるので、その違いについて触れたいと思います。

自己紹介

 わたる

  • 大阪生まれマレーシア育ち、小学校3年2学期からマレーシアで暮らす。
  • マレーシア歴13年+:ペナン島 (小学校)➔ イポー(中高一貫校)➔ クアラルンプール(大学)
  • マラヤ大学経済学部経済学科卒業(First Class Honours) ➔ 現在 オーストラリア・メルボルン大学院修士課程(教育学 Melbourne Graduate School of Education )
  • 趣味:スポーツ全般(特にバスケ、過去にバスケ部主将経験)、読書、ブログ、カタン(一緒にカタンしたい人募集中!)

そして、今回は幼少期から高校卒業までイギリスやアメリカで過ごし、大学から日本で暮らしているストーリーライター・イラストレーターの Three Buttons さん (概要欄は記事の最後をご覧ください)にこれらの内容についての質問が出来たので、これから帰国子女となる方に是非とも読んで頂きたいと思います。

では、始めましょう!

Three Buttons さん、この度はご協力ありがとうございます!

今回はいくつか「海外育ち」の方々のために先輩として答えて欲しい質問をいくつか用意しておりますのでよろしくお願いします!


わたるさん、この度はお誘い頂きありがとうございます!よろしくお願いします!
 

 
では、単刀直入にお聞かせいただきますが、Three Buttons さんの簡単な背景を教えてくれませんか。

わかりました。

私は父親の仕事の都合で小学生から高校卒業までの約10年半を海外で過ごしました。

そのうち小学生の5年間をイギリスで、残りをアメリカで過ごしました。

ほー!かなり長いこと海外にいましたね!

では、まずは、イギリス時代は授業中や友達内ではどのような姿勢が主に重視されていましたか。

イギリスでは公立の学校で低所得~中流階級の子供たちが通う小学校でした。

人種の隔たりはなく、様々な宗教、人種が交わっていたので、自然と互いの文化について学び合う仲だったと記憶しています。

授業は皆で一つの題材について話し合ったりすることが多く、また個人での勉強は各々のレベルに合わせたテキストを用いていました。

学生のレベルに合わせて授業内容を進め、生徒たちの間で話し合いが多かったのですね!僕の学校時代と似ていますね!

では、アメリカはどうでしたか。

中学から高校卒業まではアメリカの公立の学校に通っていました。

人種やステレオタイプに分かれた友人グループが目立っていました。人種差別もありました。

私個人は特に日本人で固まることなく、主に白人の友達と仲良くしていました(英語が問題なかったことが大きかったと思います)。

授業はディベート中心のものが多く、全ての科目においてレベル別の選択制でした。

イギリスとは違い人種別に分かれるのは、僕の育ったマレーシアでも強くありました!世界広々、多民族国家ではあるあるなんですねー。

と、やはり、アメリカでも話し合いやディベートが中心なんですね。そこはイギリスと似ていますね!

はい、やっぱり自己主張がイギリスやアメリカでは大事なので!

ありがとうございます!では大学時代の話に進みますが、なぜ日本に帰国しようと思ったのですか。

小学生からずっと海外で育ったため、日本の漫画やドラマを見てはその生活に憧れていました。

なんとなく、当たり前のように「日本に帰るものだ」と思い込んでいたような気がします。

興味本位で、軽い気持ちで帰ってきました。

 そうなんですね。やはり、海外でずっと育ったら一度は日本で生活したいと思いますよね。

では、日本で大学に通うということにその後なりますが、イギリスやアメリカとの「ギャップ」はありましたか。

そうですね、私はいずれの国でも一貫した教育を受けることが出来なかったので、ある意味どの国も「中途半端」な状態です。

特に歴史の知識や一般常識においてはそれが顕著で、ずっと同じ国で学校教育を受けていた人にとっては「そんなこともわからないの?」と思われるようなことが多かったと思います。

海外においては「外国人」という立場だったので大目に見てもらえましたが、帰国してからは見た目からは普通の「日本人」なので、色々な場面で常識がないと思われていたのではないかと思います。

それは帰国後10年以上経って子育てをするようになってからも再び思い知らされることになりました(現在進行形)。

歴史の知識が弱いのは、多くの海外育ちの人にはあると思います。僕も恥をさらしたことは過去に何回かありましたね(笑)

その他になにかありましたか。

はい、もう一つ帰国して思ったのは、海外に比べて日本の学生たちは総じてスキルが高い(語彙力、計算能力、ノートがきれい・・・など)。

ただ発言は好んでしない(みんな意見を持っているのに)、というのが印象的でした。

そうなんですね。でも、思い返してみたら日本人だからということで勝手に「頭がいい」と思われていましたね(笑)。

では、次の質問は、帰国前までは英語がメインだったと思いますが、大学生活中ではどう流暢な英語をキープしていましたか。

大学では日常的に英語を使っていたので特に努力はしていませんが、英検の勉強をしたり、英語教材のアルバイトをしたり英語を活用することは意識していたと思います。

週2,3回ペースでアメリカの友人とメールやチャット、電話をしていたのも役に立ったと思います。今でも友人とは頻繁に連絡を取っています。

そうなんですね、やはり英語を常に使える環境(eg. バイト、サークル、友達、勉強など)を自分で作らなきゃならないということですね。

では大学卒業後、日本の企業に就職することになりましたが、帰国子女として感じたことは何ですか。
もしチャレンジングなことでしたら、どう乗り越えましたか。

就職活動のために受けたSPI一般常識テストなどが本当に大変でした。

先に話した日本人なら当たり前にできること、わかること、という前提が私にはないことが多かったので、勉強しつつ、気合で乗り越えるしかなかったです。笑

就職してからは、色々と意見を述べたり、「こうしたい」などと主張をすることはむしろ長所として受け入れてもらえました。

最初は「生意気なやつが来た」と思われていたみたいですが。笑 

そうなんですね(笑)。日本で就職するには、やっぱりそれなりの努力と勉強が必要だったのですね。

はい、私も気合を入れて勉強しました!

SPIの問題集で勉強したり、一般常識や時事問題のテキストを購入して勉強したりとか。

私が就活したのは就職氷河期の終わりの頃だったので、内定を頂くのが本当に難しかったです!

なんか今のコロナ状況と何か似てる気がしますね。

ありがとうございます! では、話を進めますが、「結論」としてイギリス・アメリカと日本の違いはズバリ何ですか?

一番大きな違いは、イギリス・アメリカは多様性が前提にあり、その上で「人間みんな一緒だよね」という教育・考え方をしています。

日本は「みんな同じ」が前提にあって、その上で「みんなちがってみんないい」という教育をしている(しようとしている)というところでしょうか。

みんながある一定のレベルまでスキルや知識を持っている、ということ自体は素晴らしいですが、それがない人にとっては圧を感じるし、辛くなることもあるのかな、と思います。

海外と日本を比べ、そんな風に考えてみなかったですが、言われてみれば理解がすごくできますね!

では、Three Buttons さんが「これから日本に帰国しようと思っている方々が知っておく必要があること」と言えばなんですか。

日本に帰国する目的がきちんとあった方がこの先、そういう圧があっても乗り越えられるのかな、と思います。

志を同じくした同士が見つかれば、違いがあってもあまり気にしないし、「こうしたい!」という強い気持ちがあれば、多少の苦労も乗り越えれられるのかな?と思います。

私は目的がはっきりしていなかったので、正直苦労しました。笑

ありがとうございます!では、最後このブログ読んでいる方々に一言お願いします!

日本に帰国してからは、些細なことから「私は周りの人とは違う」ということを感じさせられる場面が多く、帰国子女であることをマイナスに感じざるを得ないことが何度もありました。

でもそれは私自身も、知識やスキルばかりに囚われていたことが原因になったのかなと思います。

知識とかスキルを抜きにして、自分のどういうところが良いのかを理解して、それを伸ばし、そういう自分を作ってくれた大事なことの一つが「帰国子女であること」とプラスに考えられれば、本来の自分を発揮できるようになるのではないかな、と思います!

「帰国子女」は一つの個性として、自分らしく生きてください!

最後に

皆さま、最後まで読んでいただきありがとうございました! 今回ご協力いただいた Three Buttons さんについてです!

Three Buttonsさんのプロフィール:

小学校から高校卒業までを海外で過ごす。日系企業にてゲームデザインなどに携わるが二児の子育てで絵本に触れていくうちに絵本に魅了される。退職後はストーリーライター・イラストレーターとして企業の絵本制作サービスに関りながら、絵本出版を目指している(作者名こもと もこ)。強みを活かし、様々な人の立場を理解し、そっと寄り添えるような絵本を届けらえるよう活動中。ココナラにてストーリー作成やイラスト作成の依頼を受けています。

詳しくはこちらで https://profile.coconala.com/users/718820

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ではこれからも「海外育ち」向けの記事も書いていこうと思ったおりますので、応援して頂けたらと思います!

改めて、最後まで読んでいただきありがとうございました!

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