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マレーシア育ちが教えるインターナショナルスクールについて

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皆さん、こんにちは!

今回はマレーシア移住をご検討されている親御さんのために、マレーシアでの「インターナショナルスクール事情」についてお話をしたいと思います!

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マレーシアには世界各国から駐在さんが集まるため、インターナショナルスクールも数多く存在し、「どこの学校がいいの?」と分からなくなってしまいます。私も当時、子供ながら親と色んなインターへ見学をしに行ったのを覚えています。コロナ禍でマレーシアへ見学なども簡単に出来ない今、マレーシア・インター育ちの私が、以前通った2つのインターについて、経験や感想をお伝えしたいと思います!マレーシア移住がもしかしたら、少し先の話になってしまうかもしれませんが、皆さまの参考になればなと思います。

自己紹介

 わたる

  • 大阪生まれマレーシア育ち、小学校3年2学期からマレーシアで暮らす。
  • マレーシア歴13年+:ペナン島 (小学校)➔ イポー(中高一貫校)➔ クアラルンプール(大学)
  • マラヤ大学経済学部経済学科卒業(First Class Honours) ➔ 現在 オーストラリア・メルボルン大学院修士課程(教育学 Melbourne Graduate School of Education )
  • 趣味:スポーツ全般(特にバスケ、過去にバスケ部主将経験)、読書、ブログ、カタン(一緒にカタンしたい人募集中!)

マレーシア:インターナショナルスクールの種類と数

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International School Database によると、首都のクアラルンプール(KL)だけでもインター校は95校も存在します。KL以外を含むとその数は171校にもなります(参考:Relocate Global)。この膨大な数の中からどの学校が最適なのかは、あらゆる事を考慮しなければいけません。今回は私自身が子供の頃からインターへ通い、大事だと思ったものを4つピックアップさせていただきました。以下の項目をご覧ください:

1. 自分の子供に合っている又は、勉強させたいカリキュラム

インターナショナルスクールによって、カリキュラムが異なります。

多くの学校は イギリスの British Curriculum (Cambridge / Edexcel / OxfordAQA) か スイスの ib (International Baccalaureate) を採用していますが、Australian International School Malaysia (AISM) などのオーストラリア系の学校はニューサウスウェールズ州のカリキュラムを採用、German School of Kuala Lumpur ならドイツのカリキュラムです。

当然マレーシアのインターナショナルスクールであれば、マレーシアのカリキュラムで授業をおこなっている学校もあり、実際僕が通っていた学校もインターストリーム  (Cambridgeカリキュラム)  とローカルストリーム(マレーシアンカリキュラム)の2つあり、どちらか選べました。カリキュラムが学校内で2つあるなんて、学校が2つあったみたいな感じでしたけどね(笑)。

もっと深堀しますと、ib の小学校レベルの PYP カリキュラムでしたらクラスが生徒主体で指定教科書などがありません。私も3年の2学期(マレーシアに来たての頃)からPYPを採用している学校に3年間通いましたが、生徒主体なのですごく楽しかったです。僕が通った学校はペナン島のバツフェリンギにある International School of Penang (Uplands) 「アップランズ」という学校で、もっとも魅力的だったのは従来型の教科書を読みながら授業を進めるのではなく、先生が授業内容から進行の速度などをすべて決めているイメージで、個性的な先生が多くいました。特に私は5年生時の担任とは仲が良くて、10年以上たった今でも連絡を取り合っています。

この学校は僕がマレーシアに来て、始めての学校だったため「楽あれば苦あり」でしたが、インパクトはすごかったです。楽しい授業やイベントが本当にたくさんあり、スポーツなどにも力を入れていた印象です。楽しい授業の例でいうと、算数の時間に pi (円周率)について習う中、先生がいきなり「来週クラスで「パイ」を作りたいからレシピなどを調べて材料を持ってきてください」など、算数のセオリーのみならず、子供にとってはめちゃ楽しい感じの算数の授業でした!

特にPYPは「自分で考えて行動する力」を主につけるカリキュラムでもあり、英語が大変弱かった当時の僕には刺激的でした!普通にパワーポイントでプレゼンやポスター作成など、発表が多かったです。

2. 学費

インターナショナルスクールの学費は「高い」です。

私自身、インターに通う機会をくれた親にはすごく感謝していますが、めちゃくちゃ高い額にいつも驚きます。

特にKLなどの首都にある学校はめちゃくちゃ高い印象ですが、それ以外の場所は値段が比較的下がります。コロナ前までは、インターナショナルスクールのバブル期でもあったため、値段競争などで比較的安めの学校もありましたが、現状はどうなっているのか正直僕もわかりません。

ちなみに私が通っていたペナンにあるアップランズの小学校3年生~4年生の学費は RM25,000【日本円:65万5911円】(2021年7月15日現在)です。詳しくはホームページをごらんください。

これに比べ、KLでも有名なモントキアラにある Garden International School などは(同じ小3-4レベルで比較)1学期で RM26,280【日本円:68万9422円】(2021年7月15日現在)なので、一年3学期とするとなんと、計 RM78,840 【日本円:206万8266円】にもなります!詳しくは当学校のホームページをごらんください。

 

3. 場所:都会や駐在員が多い町にあるインターのほうがいい

場所によってインターナショナルスクールの質、カリキュラム、学費もすべて変わってきます。しかし、やはり都会や駐在員が多くいる町にあるインターの方が全体的にいいです。

私自身の体験で、ペナンに3年在住した後、ペラ州の「イポー」という比較的外国人や駐在員が少ない町へ引っ越し、 Tenby International School Ipoh というインターへ転校したのですが、「質」が正直変わりました。ローカル出身の先生・生徒がやはり多かったため、英語が Manglish【マレーシアン英語】で発音などにかなり訛りがあり、嫌だった時期もありました。

これに加え、都会のインターですと色んな人種の方などとのふれあいもあり、毎日が新しい体験のように思えます!

地方のインターが悪いみたいに言っちゃいましたが、地方のインターにもいい面はあります。たとえば、都会に行けばいくほど多くの生徒が集まるので薬物などの悪い影響も当然受けやすくなります(よく聞きます)。しかし、地方では特に留学生ですと、それだけで注目が集まりますし、それほど悪い生徒もいないので(僕の経験上)、子供は健全に育つかと。。

4. ESL クラスの有無

インターにお子様を入れる際に重要になるのが、ESL(English as Second Language) クラスがあるかないかです。マレーシアにあるほぼ全インターナショナルスクールの主要言語が英語であり、日本からマレーシアへ初留学であればこのポイントを重要視するべきでしょう。

(日本でもインターナショナルスクールや英会話教室を通じて、英語がそれなり話せたら別にESLを気にする必要はないですが。。)

ESLクラスとは、英語が母国語ではない生徒(主に英語力がその学年相応ではない生徒)を対象にした英語力強化クラスです。このクラスでは、英語の基礎を習い英語4技能(読む、書く、話す、聞く)のレベル向上を目指します。学校によっては、レベルに応じてマンツーマン又は英語レベル低いクラスメート同士でESLの先生が英語を教えてくれたりします(大変ありがたいです)。

私も当初、英語がまったくできず(英会話教室にはいってたものの)ESLのクラスがなければ授業についていくのが大変難しかったと思います。

英語が喋れないクラスメート同士、授業は楽しかったですし、その中で友達関係も出来ました!

私はアップランズ時代、6年生終わりまでずっとESLクラスにいました。中学からはイポーのインターへ転校し、普通にESLではない英語授業を受けていました。

私自身が通ったインターナショナルスクール

最後に私が通っていたマレーシアのインターナショナルスクールをご紹介したいと思います。

 

International School of Penang (Uplands) 【場所:ペナン島】

マレーシア・ペナン留学ナビ 参照

Tropical Resort 参照

私がマレーシアへの長期留学の原点とも言えるのがこの「アップランズ」という学校です!

キャンパスは結構大きい印象です。キャンパスの真ん中には、庭園があり休み時間などには必ず通ってましたね。その他、体育館、人工芝のグラウンド、25mプールなどもありました。マレーシアは1年中、夏ということもあるため、体育の授業とは別にプールの授業もあり、週3ペースで体を動かす時間割でした。僕が通っていた当時と比べ、かなり増築されているみたいで、2番目の写真の右の建物は僕の時はなかったです。ちなみに、私は2番目の写真に写っているコンドミニアムにペナンにいる3年間ずっと住んでいました!

前の部分でも紹介させて頂きましたが、英語が非常に乏しくても(以前の私のような)、ESLの先生などがサポートしてくれるので、そこは大変良かった点だと思います。

その他、私が魅力的に思ったのは、スポーツにも大変力を入れており、毎年小学・中学・高校生問わず、国際大会がありました。これは「FOBISIA」という連盟が毎年東南アジアのインター同士でスポーツのみならず、文化的分野でも大会を開いており、私は毎年学校からスポーツで選出され、代表としてタイなどに行ってました。

正直、この当時スポーツは唯一自分を他にアピールできる場だったので、必死でした。ですので、この学校がスポーツに力を入れていたのを本当に感謝しています。

他にこの学校について知りたいことがございましたら、コメントかDMをください!

 

Tenby International School Ipoh  【場所:イポー】

Retrieved from International Schools Partnership

 

中学校・高校時代はペラ州の「イポー」に移り住み、私は Tenby International School Ipoh に移りました。ここで Year 7 - 11 (日本でいう中学3年間, 高校2年間)と Cambridge A-Level (高校3年)を過ごしました。

多数のイギリス系カリキュラムを採用している学校は、日本・アメリカとは違い、中学と高校が一緒になった5年制のシステムになっております。アップランズもセカンダリー(中高レベル)になると5年制でした。

こちらに引っ越したての当時の印象はやはり「外国人が少ない!」と思いました。理由はイポーはペナンと比べ観光客や駐在員が圧倒的に少ないので、今思えば当然のことなんですが。。でも幸いなことに、Year 9 の頃から段々と外国人留学生が入ってきました。学校の先生なども初めは現地マレーシア出身の先生が多かったですが、Year 10 辺りから外国人先生が増えた印象です。

こちらの学校は Cambridge IGCSE というイギリスカリキュラムで、Year 6(小6)とYear 9(中3)で「チェックポイント」という能力試験があり、Year 10 からは試験科目選択があり、Year 11で最終卒業試験「IGCSE」を行います。

カリキュラムにもよりますが、イギリスの British Curriculum では、IGCSE後に Pre-University というステージを踏んで大学へ入学となります。Pre-University は A-Level や ib になります。私は A-Level を受験しました。この Pre-University を経て、高校卒業となります。

日本(アメリカ式)とシステムを比較しますと、それぞれ違うので、もっと詳しく知りたい方はコメントかDMを頂ければ嬉しいです!

スポーツに関してもは、最近力を入れて大会出場など活発と聞きますが、僕の印象はどちらかというと「学問重視」の風習が強いと思います。

最後に

ここまで読んで頂きありがとうございました。いかがでしたでしょうか。

KL内の学校には直接通ったことがないのでカバーできなかったですが、当然質は高いです。ディベート大会やバスケトーナメントなどに参加はそれぞれの学校施設(体育館、教室、プール、グラウンド)に驚いたのを覚えています。お子様を行かせる学校選択は難しく、時間のかかることですが、根気よく頑張っていただけたらと思います。

今後もマレーシアのインターナショナルスクール関連について触れたいと思いますので、これからもよろしくお願いします!

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