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海外育ちが経験したインターナショナルスクールカリキュラムを3つ紹介します!

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皆さま、こんにちは!

コロナも段々収まってきたと思いきや、オミクロン株が広まってきているということで、海外移住もまた難しくなると思いますが、その準備として今回は海外移住・留学を本格的に考えている人のために、私自身が経験した3種類のインターナショナルスクールカリキュラム:「PYP(小学生レベルのIB)」、「Cambridge IGCSE (中高レベル)」、「Cambridge A-Levels (高3レベル)」について語りたいと思います。

私は海外「マレーシア」へ移住後1ヶ月から2ヶ月の間は英語をまったく話せませんでした(アルファベットを知っているか知らないかのレベルからのスタートだったので)。しかし、今思うと、「1ヶ月から2ヶ月」という英語の上達スピードはかなり速い方かなと個人的には思います。

当然、この2ヶ月目は「英語をマスターした」というレベルには到底及びません。先生とコミュニケーションがちょっと取れるぐらいのレベルです。しかし、個人的には、IBの「PYPカリキュラム」のおかげで英語上達がだいぶ早められたと思います。

ということで、今回は自身が経験した3つのカリキュラムの簡単な紹介と、英語上達において良いのかを個人的観点から述べていきたいと思います。ぜひとも、最後までお読み頂けたらなと思うので、宜しくお願い致します。

自己紹介

 わたる

  • 大阪生まれマレーシア育ち、小学校3年2学期からマレーシアで暮らす。
  • マレーシア歴13年+:ペナン島 (小学校)➔ イポー(中高一貫校)➔ クアラルンプール(大学)
  • マラヤ大学経済学部経済学科卒業(First Class Honours) ➔ 現在 オーストラリア・メルボルン大学院修士課程(教育学 Melbourne Graduate School of Education )
  • 趣味:スポーツ全般(特にバスケ、過去にバスケ部主将経験)、読書、ブログ、カタン(一緒にカタンしたい人募集中!)

もくじ

  • IB PYP (Primary Year Programme) [Year 1 - 6]
  • Cambridge IGCSE [Year 7 - 9, Year 10 -11]
  • Cambridge A-Levels [Year 12 ・Year 12 - 13]
  • 英語上達においてはどうか?
  • おわりに

IB PYP (Primary Year Programme)[Year 1 - 6]

IB は今日本でも有名なスイス式のカリキュラムで、PYP は小学生レベル用に開発されたIBカリキュラムです。このカリキュラムは生徒の自主的な面・好奇心を育てるのにフォーカスを置いています。当時、私が小学生だった頃は UoI (Unit of Inquiry) という科目がありまして、この科目では担任の先生が学期ごとにテーマを決め(例:お金・経済に関して、文化・民族について など)、それらの授業で習ったことやもっと深堀したい内容を各学期末にポスターやパワーポイントスライドを作成し、まとめ 、発表をするという結構チャレンジングなものでした。UoI では教室内の授業だけではなく、たくさんの遠足や学校・クラスイベントなどもあり、めちゃくちゃ楽しかったです。

その他、日本から移住し、子供ながらもショックを受けたのが、まず教科書がなく、机やイスが教室前の教壇に向いておらず、グループのようにテーブル位置がアイランド方式?でアレンジされていました。一つ一つの教室も一緒ではなかったのも驚きでした(日本では、ほぼどの教室も一緒なんで)。

私自身の経験から、このカリキュラムに対して悪いことは一つもなく、いいことばかりでした。このカリキュラムではなく、他のカリキュラムから始めていたら多分英語力の上達はもっと遅かったと思いますし、それによる自分に対しての自信も全然変わっていたでしょう。

Cambridge IGCSE [Year 7 - 9, Year 10 -11]

このイギリスカリキュラムは日本での中学校・高校レベルに相当し、Year 7 (中1)から Year 9(中3)の前半は各教科の基礎レベルを構築するための準備段階、そしてYear 10 (高1)からYear 11(高2)の後半は必須科目(英語や数学など)と専攻科目(理系科目、経済、会計など)を、中高学習を締めくくる重要な最終試験:IGCSEに向けて勉強します。

「なぜ高2まで?」と気づいた方もいると思いますが、英国カリキュラムは日本の中学高校制度と違い、中高一貫です。中学校と高校が一緒なので、この Cambridge IGCSE 修了後、大学入学に必要な Foundation Stage - Year 12 (高3) へと進みます。この中に私が冒頭で紹介した Cambridge A-Levels も入ります。この A-Levels 以外にも Foundation には色々種類があるので、それについてはまた別の記事で説明させて頂きたいと思います。

Year 7 - 9 の準備段階最終学年 Year 9 では、 checkpoint という統一試験があり、主に英語、数学、理科がテストされます。しかし、この試験はあくまでも「チェック」なので進級には原則、影響はないですが、成績次第では学校又は担任先生から留年を進められる可能性があるかもしれません。

Year 7 - Year 9 の間は Year 11 - 12への準備なので、理科の教科も化学や生物などに細分化されておらず、Year 10からもっと詳細にそれらを扱う形になります。しかし、理系・文系とキッパリ分けられておらず、自らが専攻したい科目を選択する形になります。しかし、英語や数学、外国語など必須科目はいくつ指定されております。指定基準は各学校などによります。

私の場合は、英語(第1か国語レベル)、日本語(第1か国語レベル)、数学、Add Maths、ICT、経済、体育、化学、生物の9科目受験しました。このように文系・理系などとキッパリ分ける必要なく受験できるようになっています。しかし、Foundation へ進級する際、学校によっては「理系3科目:物理、化学、生物」が必須というところもあるので、IGCSE試験の受験科目を選択する段階で、ある程度将来何を勉強したいかを考えておく必要があります。

Cambridge A-Levels [Year 12・Year 12 - Year 13]

Cambridge IGCSE の結果、最低C判定5つで Cambridge A-Levels (通常2年コース、私の学校は期間を短縮化し、1年半コース)へ進むことが出来ます。A-Levels では、最低3科目、通常4科目、多くても5科目を2回受験します(AS試験とA2試験)。このASとA2試験結果は各50%を占めます(AS: 50% + A2: 50% = A-Levels総合点数の100%)。

AS試験では、各受験科目の前半の内容理解度を試されるもので、A-Levels開始から1年後に始まります。内容は2年目に受けるA2試験よりかは簡単になっておりますが、IGCSE時に習った内容が基本ベースになっているので、IGCSEを受けていない生徒たちはカリキュラムに少し手こずると思います(当時、他のIGCSE以外のカリキュラムを通して来た生徒を見ると)。特にIGCSEのAdd Maths を受験しておけば、A-Levels の数学では有利に働きます。

私の学校はこのA-Levelsの時点で文系・理系に分けさせられたので、私は文系科目を専攻しました。

AS試験時に受験した科目は4つです:数学、Thinking Skills (学校必須科目)、経済、経営

このAS試験後はすぐにA2試験に向けての授業が’始まります。

私はその後3科目A2で受けました:数学、経済、経営(Thinking Skill はAS用なので科目が一つ減りました)

ここで授業内容のレベルが格段にあがるので、トランジションに手こずる生徒が多く出ます(自分も含めて)。特に当時、私の学校では、「ASより難しいA2の内容を半年で学んで受験する」だったので、結構生徒に無茶をさせていたと思います。そして、案の定、私が卒業して1年後には2年コースにしていました(笑)。たぶん、大学入学に最低必要なC判定(パス)も取れなかった生徒が多くいたんだと思います。まあ勉強内容は濃かった(今も濃いと思います)ですし、さすがにきつかったですね。この当時は、一気に運動など勉強の関係で出来なくなりました。。

A-Levelsについて強いて言えば、大学での勉強よりか頑張ったかもしれません。始めて、勉強していて「これは本当にムズイ!」と感じる段階でしたね。

英語上達においてはどうか?

小学校レベル(IB PYP と Cambridge Primary Curriculum を比較):

私自身、Cambridge Primary Curriculum は直接受けてはいないのですが、兄弟などのをみていると、正直な話、Cambridge カリキュラムは小学生の英語初心者には向いていないと個人的に思いました。その理由は教科書使用の先生が生徒の前に立って教える、いわば日本式のスタイルで、生徒先生間のインテラクションが基本少なくなるからです。逆に、IB PYP は、先生主導でレッスン自体も先生が構成するので、生徒との会話が必然的に増えます。その他、色々なプロジェクトや企画イベントなど、教科書以外の授業コンテンツを通じ、先生と生徒が意思疎通を取る場面が出来るので、特に小学生はイギリス式よりもIB PYPをオススメします!しかし、IB PYPに関しても1つお伝えしたいのが、特に英語力がまだ弱い間は、出題されるプロジェクト等は決して簡単ではないので、確実にお母さんお父さんの手助け必要になります。

これらに加え、極めて大事なことが、ESLクラスの有無です。ESLクラスがあるかないかでお子様の英語上達スピードが大きく変わってきます。もう1歩踏み込むと、その学校にESL専門の先生がいるかいないかも重要になってきますので、初の海外移住の方は特にカリキュラム・学校選択時、これらを覚えておいてください。

中学校・高校レベル(Cambridge IGCSE):

中高レベルについてですが、私自身IBカリキュラムを経験していないので、そちらの方は何とも言えないのですが、Cambridge IGCSEに関しては、責めて英語の基礎レベル(教科書を読んで理解可能)が出来るぐらいまでにならないと少し手こずるかもしれないです。しかし自主的に頑張れば、それらも次第に慣れていき楽になっていくでしょう。私自身も、英語の試験の点数が非常に悪い時期もあったので、そこはめげずに頑張りましょう!

高3レベル (A-Levels):

この段階で英語のレベルは IELTS 6.0 - 7.0 ぐらいはあったほうがいいと思います。ただ単に暗記するだけの試験ではなくなり、習ったセオリーやアイデアをケーススタディーなどの場面にどう応用したらいいのか、その上分析(Analyse)ということなので、英語に自信がない方へはオススメ出来ません。

おわりに

最後までお読み頂きありがとうございました!

ちょっと気合が入り、いっぱい情報を一気に詰め込み過ぎてしまったかも知れないですが、もし上記に関することでわからない事や・知りたい事がございましたら、ぜひともコメント欄からお教えください!

ありがとうございました!

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